現在私はインデックス投資を中心としていますが、最近高配当株投資にも興味が湧いてきました。
そこでインデックス投資と高配当株投資について比較してみようと思います。
インデックス投資と高配当株投資の比較
インデックス投資と高配当株投資について以下の5つを用意し、有利な方を書き出してみました。
比較項目 | 有利な方 |
資産の最大化 | インデックス投資 |
分散性 | インデックス投資 |
少額投資 | インデックス投資 |
キャッシュフロー | 高配当株投資 |
銘柄の選定 | 高配当株投資 |
それぞれ見ていこうと思います。
資産の最大化
資産の最大化については、インデックス投資の方が有利となります。
鍵となるのは税金の存在です。
株式投資には
- キャピタルゲイン(売却益)
- インカムゲイン(配当益)
の2種類がありますが、これらはそれぞれ税金が約20%かかります。
高配当株投資はインカムゲインを目的する投資になりますので、配当金が支払われ手元に来るたびに20%の税金が発生することになります。
一方インデックス投資では、投資信託の場合になりますが基本的に配当金は手元に来ず再投資されます。
手元に来ないことによって20%の税金が発生せず、元本に追加されて再投資されることにより、複利の力で資産の最大化が期待できるため、インデックス投資の方が有利となります。
インデックス投資でも、ETF(上場投資信託)の場合は配当金が手元に来るため20%の税金が支払われます。
なので、複利の力を最大限利用するためには投資信託がおすすめです。
分散性
分散性についても、インデックス投資の方が有利です。
インデックス投資は、無配の成長企業から高配当を出す成熟企業まで幅広く投資を行っていることが多いです。
インデックス投資の代表例をあげると
インデックス | 構成銘柄数 |
日経平均 | 225 |
S&P500 | 500 |
VTI | 約3500 |
VT | 約8000 |
と幅広く分散されています。
対して高配当株の場合は、自分で高配当の企業を探して投資することが多いため、どうしても分散性という観点からは不利になってしまいます。
ちなみに、アメリカの高配当ETFとして有名な「VYM」でも約400銘柄になります。
少額投資
少額投資についても、インデックス投資の方が有利です。
インデックス投資の場合、これも投資信託にはなってしまいますが、大手ネット証券会社では「100円」から投資可能になっており、売買手数料が無料のものが多いです。
高配当株投資について、日本株で行う場合は100株単位であることが多いため少額で投資をすることはできません。
SBIネオモバイル証券を利用すれば、手数料を抑えつつ1株単位の投資も可能ですが、さすがに100円から投資を始めるのは難しいです。
米国株の場合は1株単位で投資できますが、手数料の問題や100円で買える株というのがおそらくないと思われるので、こちらも難しいと思います。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、高配当株投資が有利になります。
インデックス投資の場合は、資産の最大化には有効ですが配当金が手元に来ず再投資されるため、キャシュフローの改善にはならず、日々の生活が楽になることもありません。
一方高配当株投資の場合は、一定期間ごとにチャリンチャリンと配当金が入ってくるので、どんどん積み立てていけば、日々の生活が楽になっていくと思います。
配当金で家賃や、光熱費、通信費などいろいろ支払えるようになると気が楽になりますね。
銘柄の選定
銘柄の選定についても、高配当株投資の方が有利です。
というのもインデックス投資の場合は、決められた指数に対して投資しているため、指数の選定はできても個別の企業を選定することはできません。
そのため良い指数であっても、その中にダメな企業があった場合、自分で選定することはできません。
一方高配当株投資では、個別の企業を自分で選定していくことが主となります。(高配当株投資でなくても個別株に投資するなら当たり前ですね)
- この企業は今後も大丈夫そうか?
- 増配してくれそうか?
- 減配しなさそうか?
など、気にしながら行わないといけないので、中級者以上向けかなと思います。
まとめ
ここまでインデックス投資と高配当株投資について比較してきました。
市場全体が伸びているときは、優良な高配当株とはなかなか出会えないかもしれませんが、暴落しているような相場では、思いがけず優良な高配当株と出会えると思います。
初心者であればまずはインデックス投資から始めてみるのがおすすめです。
インデックス投資をするのであれば、楽天証券またはSBI証券でつみたてNISAがおすすめです。
高配当株投資をするのであればSBIネオモバイル証券がおすすめです。
こちらの記事では、自動売買FXと高配当株投資について比較していますので、ぜひ見てみてください。

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