投資を始める際にまず検討したいのがS&P500という指数です。
アメリカの代表的な指数の一つで、名前の通り500社で構成されており時価総額の約80%をカバーしています。
投資の神様といわれているウォーレン・バフェットも自身に何かあった時に妻に対して
- S&P500:90%
- 米国短期債:10%
に投資しろと勧めるほど優秀な指数です。
その優秀さゆえにインデックスファンドの純資産総額でもS&P500に連動するETFのTOP3を独占しています。
順位 | ファンド名 | 経費率 | 純資産総額 |
1 | SPY | 0.09% | 50.8兆円 |
2 | IVV | 0.03% | 41.1兆円 |
3 | VOO | 0.03% | 35.9兆円 |
SPY、IVV、VOOはすべてS&P500に連動するETFです。
ただしつみたてNISAでは、上記のETFに直接投資することはできません。
そこで本記事では、このS&P500に連動する投資信託であり、つみたてNISAでも投資できるファンドの比較を行っていきます。
結論から言うと
がおすすめです。
理由も併せて比較していきますのでどうぞ!
投資信託について知りたい方は以下の記事がありますので参考にしてください。

つみたてNISAの対象となっているS&P500連動の投資信託を比較
つみたてNISAの対象となっているS&P500連動の投資信託について、以下の表に情報をまとめました。
ファンド名 | 信託報酬(税込) | 純資産総額(億円) | 設定日 | 備考 |
米国株式インデックス・ファンド | 0.495% | 295.74 | 2017/9/29 | 信託財産留保額が0.1% |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% | 562.33 | 2017/8/31 | |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 0.4983% | 66.46 | 2017/12/19 | |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.2673% | 1.51 | 2020/2/13 | |
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 0.0968% | 38.43 | 2020/7/22 | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% | 1兆1804.71 | 2018/7/3 | 純資産総額が一番 |
つみたて米国株式(S&P500) | 0.22% | 23.97 | 2020/3/6 | |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 5529.48 | 2019/9/26 | 信託報酬が一番 |
Smart-i S&P500インデックス | 0.242% | 42.82 | 2020/7/29 |
基本的にS&P500に連動するように設計されているため、どれも同じような動きをします。
そうなってくると、見るべき箇所として
- 信託報酬
- 純資産総額
の2点が重要になってきます。
信託報酬は、投資信託を保有していると必ずかかる年間コストであり、できるだけ低いほうが望ましいです。
表を見てみると、つみたてNISA対象となっているだけあって全体的に低コストとなっていますが、その中でも群を抜いて低コストなのが、冒頭で紹介した2ファンドになります。
純資産総額は、そのファンドにどれだけの資金が集まっているかがわかる指標です。
純資産総額が大きいほうが安定した運用が期待できますが、純資産総額が小さいと以下の2点のデメリットがあります。
- S&P500への連動ができない可能性が高まるリスク(トラッキング・エラー)
- 投資信託の運用が途中で終了してしまうリスク(繰上償還)
こちらも表を見てみると、純資産総額が大きいファンドは冒頭で紹介した2ファンドになります。
それぞれについて簡単に紹介します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
こちらは三菱UFJ国際投信が運用しているファンドで、「eMAXIS Slim」シリーズの内の一つであります。
「eMAXIS Slim」シリーズは「業界最安水準の運用コスト」を目指すことを掲げており、後述する「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」に一歩及ばないものの、信託報酬が0.0968%という低コストになっています。
このファンドは大手ネット証券ならどこでも購入することができます。
また本ファンドは人気が凄まじく、2022年2月にはインデックスファンドとして始めて純資産総額が1兆円を超えるました。
今後、この地位から陥落することはないと思われるほどの勢いですね。
楽天証券を利用して投資したい場合は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
こちらはSBIアセットマネジメントが運用しているファンドで、ファンド名にあるようにSBIグループとアメリカの大手資産運用会社であるバンガード社とのコラボファンドになります。
前述した「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」も低コストですが、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の信託報酬はそれ以上の0.0938%と驚異の低コストを実現しています。
その運用コストの低さゆえ、設定されてから1年半で5,000億円を集めています。
以前はSBI証券でしか投資できませんでしたが、2020年4月20日からマネックス証券でも取り扱いを開始したため、純資産総額の伸びも期待できます。
SBI証券を利用して投資したい場合は「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」がおすすめです。
まとめ
S&P500連動の投資信託については、以前はあまり存在していませんでしたが、米国株人気の高まりやつみたてNISAの登場によって急速に増えていきました。
表を見てもわかるように2017年以降に設定されたファンドばかりです。(つみたてNISAは2018年開始)
投資環境も色々な商品が登場しどんどん良くなっているので、何に投資しようか迷うことが多くなってくると思います。
その中でもS&P500への投資の中心となってくると思います。
もしつみたてNISAなどで投資する場合は以下がおすすめです。
ぜひ投資の参考にしてください。
関連記事です。
つみたてNISAの解説記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
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