Fund of the Year 2021が発表されたので紹介します

投資
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毎年恒例となっている「Fund of the Year」が今年も発表されました。

投資信託を始めたいけど、どういったものに投資すれは良いかわからない・・・。

そういった声に対する回答のひとつとしてFund of the Yearがあります。

2022/1/22に「Fund of the Year 2021」が発表されたので、TOP10を紹介していきます。

投資信託って何?っていう方に向けて書いた記事もありますので、ぜひ参考にしてくだだい。

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Fund of the Yearとは

Fund of the Yearの公式サイトによると

投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベント

となっています。

確かに証券会社のランキングを見ても、手数料が高かったり、毎月分配型投資信託だったりが上位にランクインしていることもあります。

投信ブロガーの方々はそうしたランキングにも惑わされず、良質な情報を届けてくださっています。

ちなみに「Fund of the Year」は初回が2007年で、今年で15年目なっており歴史があります。

それではTOP10の紹介をしていきます!

Fund of the Yaer 2021 TOP10

それでは、Fund of the Yaer 2021のTOP10となります。

Noファンド名信託報酬(%)備考
1eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー )0.1144全世界株式
2<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.1023先進国株式
3バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)0.08全世界株式
4eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968米国株式
5iFreeレバレッジ NASDAQ1000.99米国株式
6eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.1023先進国株式
7セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド0.61±0.02株式&債券
8楽天・全米株式インデックス・ファンド0.162米国株式
9たわらノーロード 先進国株式0.10989先進国株式
10 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 0.0938米国株式

この順位を見て私が思ったのは以下の2点になります。

  1. 米国を中心として、先進国・全世界に分散しているインデックスファンドが人気
  2. レバレッジ型投資信託がランクインしているがおすすめはしない

米国を中心として、先進国・全世界に分散しているインデックスファンドが人気

今年の5位、7位以外はインデックスファンドになります。

今回ランクインしている中で何ファンドかピックアップしていきます。

1位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー )」は2019年から3年連続1位となっており、その人気は衰えていませんね。

また4位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、インデックスファンドとして初の純資産総額1兆円を突破しており、eMAXIS Slimシリーズの中でも一番人気となっています。

ここで

eMAXIS Slimシリーズって何?

となっている方に向けて少し説明させてください。

eMAXIS Slimシリーズとは、三菱UFJ国際投信が2017年2月から開始した投資信託のブランド名のことです。

同シリーズの特徴として「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」をコンセプトとしています。

これまでもそのコンセプト通りに引き下げており、以下の図が信託報酬を引き下げている実績となっています。

https://emaxis.jp/lp/slim/pr1/index.html

こうした姿勢に共感する個人投資家を中心に購入する方が多いため、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、インデックスファンドとして初の純資産総額1兆円を突破するという結果に結びついていると思います。

レバレッジ型投資信託がランクインしているがおすすめはしない

5位にレバレッジ型の投資信託である「iFreeレバレッジ NASDAQ100」(以下、iFreeレバナス)がランクインしています。

もしかするとレバナスという単語を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、それはこのファンドのことを指すことが多いです。

2020年3月のコロナショックから一貫して右肩上がりを続けてきた米国市場だったので、レバレッジをかけることでさらに利益を期待できるため人気が高まったのだと思います。

まさに2021年に話題となった投資信託でした。

しかし私はレバナスを始めとするレバレッジ型投資信託はおすすめしません

理由としては以下の通りです。

  • 長期投資に向いていない
  • 上昇・下落を繰り返すようなレンジ相場においては元の指数より押し下げられてしまう
  • レバレッジ型投資信託は信託報酬が高い

当たり前のことを言いますが、レバレッジがかかっているため株価が暴騰しているときはウハウハですが、逆に暴落時には目も当てられない速度で資産が減っていきます。

投資額が少額のうちは暴落しても耐えられるかもしれませんが、もしある程度資産が拡大した後に暴落が発生するとリスク許容度を超えることが考えられます。

金融庁も「レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください」で短期売買で利益を得ることを目的とした商品ですとしているため、長期投資に向いていないことがわかります。

またiFreeレバナスの場合、NASDAQ100指数の2倍の値動きになるように設計されていますが、これは長期的に2倍になるわけではなく日々の値動きに対して2倍になるように設計されています

さらにレバレッジ型投資信託の弱点でもありますが、上昇・下落を繰り返すようなレンジ相場においては元の指数より押し下げられてしまいます

こちらの弱点についてはiFreeレバナスの交付目論見書(11p、12p)にも記載がありますので、もし投資を検討する際には必ず目を通して理解しておきましょう。

もう1点、レバレッジ型投資信託は信託報酬が高いこともデメリットです。

iFreeレバナスの場合、信託報酬が0.99%とアクティブファンド並となっています。

今回Fund of the Yearでランクインしたインデックスファンドと比べると、投資する指数が異なるものの0.1%台が主流となっています。

私自身、長期間投資することを考えているので、低コストかつ安心して投資できるようなファンドを考えたときに、レバレッジ型投資信託ではなく通常のインデックスファンドをおすすめします。

ここまでレバレッジ型投資信託をおすすめしない理由を挙げてきましたが、レバレッジ自体は否定しませんし、私自身もFX自動売買でレバレッジ取引をしています。

レバレッジ取引に限らないですが、投資対象がどういったことをしているのかを理解し、それが目的にあった場合に投資していくことが大切ですね。

ちなみにFX自動売買については、以下の記事でメリット・デメリットを解説していますので、気になった方は参考にしてください。

FX自動売買は危険?メリット・デメリットを解説

まとめ

本記事では、Fund of the Yaer 2021のTOP10を紹介しました。

TOP10は以下のようになりました。

Noファンド名信託報酬(%)備考
1eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー )0.1144全世界株式
2<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.1023先進国株式
3バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)0.08全世界株式
4eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968米国株式
5iFreeレバレッジ NASDAQ1000.99米国株式
6eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.1023先進国株式
7セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド0.61±0.02株式&債券
8楽天・全米株式インデックス・ファンド0.162米国株式
9たわらノーロード 先進国株式0.10989先進国株式
10 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 0.0938米国株式

ランキングから見てもわかるように、米国株を中心として、全世界株、先進国株に分散投資されていることがわかります。

ここに日本株がほとんど含まれていないことが残念ではありますが、日本株のチャートを見ても右肩上がりに推移できていないので仕方がないですね。

またレバレッジ型投資信託として「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が5位にランクインしていますが、金融庁も注意喚起しているように長期投資向きの商品ではありませんので、積極的におすすめはしません。

今回のランキングで登場した商品は、3位、5位以外はつみたてNISAの対象となっています。(3位のVTは「楽天VT」「SBI・VT」であればつみたてNISAで投資することが可能です)

つみたてNISAは長期・分散・積立を支援するためにできている制度で、少額からの投資に適しています。

つみたてNISAを利用するのにおすすめの証券会社は楽天証券SBI証券となります。

楽天証券は、以前まで楽天ポイントが貯まりやすかったのですが改悪してしまったため、今現在ではあればどちらかといえばSBI証券のほうがおすすめではあります。

つみたてNISAについての記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

ぜひ「Fund of the Year」も参考にしながら投資してみてください。

ちなみに私がおすすめするファンドとして「米国株式連動の投資信託」、「全世界株式連動の投資信託」も紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

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