投資しようと勉強を始めると「インデックス投資がおすすめ!」といった意見を見ることが多いと思います。
本ブログでも一番最初はインデックス投資から始めるのをおすすめします。
そこで本記事では
- インデックス投資の特徴
- インデックス投資のメリット
- インデックス投資のデメリット
- インデックス投資を始めるには?
- インデックス投資をする上でおすすめの指数
について紹介していきます。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、特定の指数(インデックス)に連動することを目的とした投資法のことです。
特定の指数というのは様々ありますが、一番身近な例でいうと日本を代表する225社の平均株価である日経平均株価です。
ニュースなどで聞いたことがある方も多いでしょう。
その他有名な指数としては以下のものがあります。
- 日経平均株価…日本を代表する225社を集めた指数
- TOPIX…東証一部上場全体の指数
- NYダウ…アメリカを代表する30社を集めた指数
- S&P500…アメリカを代表する500社を集めた指数
ここからはインデックス投資のメリット・デメリットについて紹介していきます。
インデックス投資のメリット
インデックス投資は長期保有することで資産の最大化を狙う投資法になります。
そんなインデックス投資のメリットは以下の通りです。
- ドルコスト平均法による積立投資と相性が良い
- 分散投資になるのでリスクを低減させることが可能
- 手数料が低い
- 少額から始められる
それぞれ見ていきましょう。
インデックス投資のメリット①:ドルコスト平均法による積立投資と相性が良い
ドルコスト平均法とは、一定の金額を時間を分散させながら定期的に購入する手法のことを言います。
具体的には、毎月5万円で日経平均株価に連動する商品を購入し続ける、といった感じになります。
- コツコツと資産を積み上げていきたい
- 手間をかけたくない
といった方にはおすすめの投資手法となっています。
それでは実際にシミュレーションしてみましょう!
楽天証券が提供している積立かんたんシミュレーションを使ってみます。
次の条件でシミュレーションしてみます。
- 毎月5万円を40年積み立てる
- 5%のリターンとする
シミュレーション結果は以下のようになります。

投資元本が2400万円に対して、最終的な積立金額が約7630万円となります。
コツコツと積み立てているだけなのに、これだけの金額になるってすごいですよね!
投資で増えた5230万円の部分は複利によるものです。
今回のシミュレーションでは投資期間を40年と超長期にしたことで、投資はできるだけ早く始めたほうが良いということがわかるかと思います。
投資を早く始めるべき理由でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
積立かんたんシミュレーションは他にも様々なパターンでシミュレーションすることができるので、ぜひ試してみてください。
インデックス投資のメリット②:分散投資になるのでリスクを低減させることが可能
投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ta/tamago.html
一つの銘柄に集中投資してしまうと、その銘柄に何かあったときにすべてのダメージを受けてしまうので、銘柄を分散させてリスクを低減させようという格言になります。
インデックス投資は「日経平均株価だと225銘柄、S&P500だと500銘柄」といったように銘柄が幅広く分散されていることが多いため、インデックス投資だけで分散投資が可能になります。
長期保有していく上では暴落は避けられないので、分散投資することでリスクを低減させることが重要になってきます。
インデックス投資のメリット③:手数料が低い
インデックス投資は他の投資に比べて手数料が低いこともメリットになります。
他の投資では
- 売買手数料がある(買ったり売ったりする際の手数料)
- 信託報酬が高い(ファンドを保有しているだけでかかる手数料)
といったことがありますが、インデックス投資の場合
- 売買手数料が基本的に無料(一部有料なものもあります)
- 信託報酬は低い
といった特徴があります。
売買手数料は証券会社の利益になりますが、時代の流れによって徐々に無料になるところが増えています。
信託報酬はインデックス投資の場合、指数に連動するように運用するだけなので、必要最小限のコストで済みます。
インデックス投資のメリット④:少額から始められる
少額から始められることも大きなメリットです。
インデックス投資は主に投資信託に投資することで運用できます。
そして投資信託の場合、100円から投資を始めることができますので、投資は怖いけど小さく始めてみたい方におすすめです。
100円から始めることができますが、もちろん大きく増えるわけではありません。
そのため

そんな少額で投資しても意味ないんじゃないの?
という意見もあると思いますが、個人的にはそんなことはありません。
以下の通り少額投資で得られるメリットもあります。
- 投資経験を積める
- 政治・経済に関心を持つことができる
- お金の知識・大切さがわかる
ぜひ少額からでも投資を始めてみませんか?
インデックス投資のデメリット
反対にインデックス投資のデメリットは以下の通りです。
- 元本保証ではない
- 短期的な儲けは期待できない
それぞれ見ていきましょう。
インデックス投資のデメリット①:元本保証ではない
インデックス投資に限りませんが投資は元本が保証されていませんので、そのことを認識する必要があります。
過去を振り返るとリーマンショックでは50%以上、コロナショックでは30%以上も暴落しています。
そのため短期的には元本を大きく割り込むこともあります。
そういった中でもコツコツと投資を継続することで、最終的に大きなリターンを期待することができます。
以下の図は株式投資の投資期間と年平均リターンのちらばり方です。

投資期間が10年まではマイナスリターンになる可能性がありますが、15年以上投資することでプラスリターンになります。
上記は過去のデータであるため、今後も必ずこうなるとは限りませんが、元本割れに対して不安を抱えている方には勇気づけられるデータではないでしょうか。
また暴落に備えるために思い出したいこととして、以下の記事を書きました。
インデックス投資のデメリット②:短期的な儲けは期待できない
分散投資の特徴としてリスクを低減させることができるとしましたが、逆に言えば短期間で大きなリターンは期待できません。
いろんな銘柄に分散しているということは、良い銘柄・悪い銘柄も含んでいるため、悪い銘柄に引っ張られてリターンが低くなってしまうからです。
短期的に大きなリターンを狙いたい場合は、インデックス投資ではなく別の投資法になりますが難易度は高くなります。
また、近年ブームとなっているビットコインを始めとした仮想通貨(暗号資産)は短期的に大きく価格が上下していますが、インデックス投資はビットコインほど大きく動きません。
インデックス投資で期待できるリターンは平均で年率3~7%ほどになります。
銀行預金だけでは増えない時代なので年率3~7%でもうれしいと思いますが、デメリット①でも説明下通り元本保証ではないため、毎年3~7%ずつ必ず増え続けるわけではありません。
インデックス投資は長期間投資してゆっくりとお金持ちに近づいていく投資法になりますので、その点を認識する必要があります。
インデックス投資を始めるには?
それでは実際にインデックス投資をするためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
まずは証券会社に口座を開設する必要があります。
おすすめの証券会社は
になります。
インデックス投資では、日経平均株価やS&P500といった指数そのものへ投資することはできません。
そのため、指数に連動することを目的としたファンド(商品)に投資することになります。
具体的には投資信託かETF(上場投資信託)です。
個人的なおすすめは、メリットでも触れましたが少額から始めることができる投資信託になります。
投資信託の方がおすすめな理由については、以下の記事で解説しています。
また投資信託で投資する場合は、つみたてNISA口座で投資することを最優先にしてください。
つみたてNISAは2018年から始まった制度で、以下の特徴があります。
- 年間40万円まで投資可能
- 最大20年間運用可能
- 投資の利益に税金がかからない(通常は約20%)
つみたてNISAの紹介記事もありますので、詳細については以下からどうぞ!
インデックス投資をする上でおすすめの指数

インデックス投資のメリット・デメリットはわかったけど、おすすめの指数ってあるの?
インデックス投資の特徴でも書きましたが、この世の中に指数は数多く存在しています。
おすすめの指数は複数ありますが、ここでひとつ挙げるとするならばS&P500になります。
S&P500はアメリカを代表する企業500社によって構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。
インデックス投資をするのであれば、日本のインデックスよりもアメリカのインデックスの方がメリットが大きいと感じています。
米国の株式市場は以下の特徴があるからです。
- 現在に至るまで右肩上がりで推移している
- 世界中から人が集まりイノベーションが起きやすい
- 株主を重視している
さらにS&P500は投資の神様と言われているウォーレン・バフェット氏も推奨しています。
自身の妻に対して「自分に何かあったときには、S&P500に90%、米国短期債に10%投資するように」と伝えているほどです。
そんなS&P500に連動する投資信託の中で一つおすすめをあげるとすると「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」になります。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目標としている人気のシリーズです。
個人投資家からも支持されており、投信ブロガーによるイベントであるFund of the Yearでもランクインしています。
その他、S&P500に連動する投資信託を比較した記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてください。
【つみたてNISA対象】S&P500連動の投資信託を比較しました
まとめ:インデックス投資のメリット・デメリットを知り、投資の第一歩を踏み出そう!
本記事では、初心者にもおすすめなインデックス投資について解説しました。
インデックス投資とは、特定の指数に連動することを目的とした投資法のことです。
有名な指数には以下のようなものがあります。
- 日経平均株価…日本を代表する225社を集めた指数
- TOPIX…東証一部上場全体の指数
- NYダウ…アメリカを代表する30社を集めた指数
- S&P500…アメリカを代表する500社を集めた指数
また、インデックス投資のメリット・デメリットは以下の通りとなります。
- ドルコスト平均法による積立投資と相性が良い
- 分散投資になるのでリスクを低減させることが可能
- 手数料が低い
- 少額から始められる
- 元本保証ではない
- 短期的な儲けは期待できない
インデックス投資は、ドルコスト平均法でコツコツ積み立てながら長期保有することで、資産の最大化を狙うことができます。
老後2000万円問題といった話もありますが、早く投資を始めて長期間投資をすることで、メリットでも示したシミュレーション結果のようになれば、老後の不安を軽減させることができるのではないでしょうか。
インデックス投資は投資のコアになると思いますので、ぜひ継続していき興味が出てきたらその他様々な投資に進んでいくのも良いと思います。
本ブログでもインデックス投資以外も紹介していますのでぜひ見てみてください!
関連記事です。
インデックス投資の出口戦略として、4%ルールによる取り崩しがおすすめです。
4%ルールの解説記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
インデックス投資の問題点についても記事にしています。
インデックス投資以外も気になる方に向けて参考になれば幸いです。
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