投資を始めようとしたときに、一番最初におすすめされる投資としてインデックス投資が挙げられることが多いです。
本ブログでも一番最初の投資にはインデックス投資をおすすめしていますし、私自身もインデックス投資から投資を始めました。(インデックス投資についての記事はこちら)
長期的な資産拡大を目標とする場合、インデックス投資は最も合理的と言われているため資産運用のコアに据えていくのは良い選択になります。
しかし、そんなインデックス投資にも問題点が存在しています。
それは
キャッシュフローが改善されないため日々の生活が良くなっていかない
という問題です。
そこで本記事では、このインデックス投資の問題点について深堀りしていき、後半ではインデックス投資の問題点であるキャッシュフローの改善を目的とした投資法2選についても紹介していきます。
インデックス投資の問題点
冒頭でも書きましたが、インデックス投資の問題点として
キャッシュフローが改善されないため日々の生活が良くなっていかない
といったことがあります。
詳しく説明すると、通常投資の利益としてキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当益)の2種類があります。
この2種類のうち、インデックス投資はキャピタルゲイン狙いの投資方法になります。
インデックス投資のメリットとして、長期間投資することで複利によって資産が拡大していくといったことがあります。
キャピタルゲイン狙いのインデックス投資ですが、実はインカムゲイン自体はあります。
しかし投資信託の場合、は手元には来ず投資信託内部で再投資されます。
またETFの場合は、少額しかインカムゲインが来ません。
そのためインデックス投資では、インカムゲインも再投資し複利を加速させていくことで、少しでも効率よく資産を増やしていくことが良いとされています。
しかしそうなってしまうと、せっかく資産としては増えてもキャッシュフローは改善されないため日々の生活は良くなっていかないという状況になってしまいます。
そこで長期的な資産拡大を目標としたインデックス投資だけではなく、キャッシュフローの改善を目的とした投資法も導入することで、現在と未来のどちらにも対応していく案をおすすめします。
次にキャッシュフローの改善を目的とした投資を紹介していきます。
キャッシュフローの改善を目的とした投資法2選
それではキャッシュフローの改善を目的とした投資法として以下の2つを紹介します。
- 高配当株投資
- FX自動売買
それぞれ見ていきます。
キャッシュフローの改善を目的とした投資法①:高配当株投資
1つ目の投資法は高配当株投資です。
高配当株投資とは、高い配当を出している企業に投資して配当金をもらい続ける投資法のことです。
インデックス投資はキャピタルゲインを目的としていますが、高配当株投資はインカムゲインを目的にしています。
高配当株投資は厳密に定義されているわけではありませんが、税引き後配当利回りが3%以上が目安とされています。
100万円投資して年間3万円の配当金をもらうイメージですね。
高配当株投資を実施するメリット・デメリットは主に以下となります。
- もらえる配当金が計算しやすいため資金計画が立てやすい
- 配当金にかかる税金に対して優遇がある(日本株だと配当控除、米国株だと外国税額控除)
- 銘柄選定・購入タイミングが難しい
- トータルリターンではインデックス投資に負ける可能性が高い
その他、高配当株投資のメリット・デメリットに関する記事もありますので、そちらも参考にしてもらえればと思います。
キャッシュフローの改善を目的とした投資法②:FX自動売買
2つ目の投資法はFX自動売買です。
FX自動売買は、あらかじめ決めた設定に対して自動的に売買することで利益を得る投資法になります。
買い→売りや売り→買いを機械的に繰り返すため、インカムゲインではなくキャピタルゲインに分類されます。
FXは為替になりますが、株と違い右肩上がり推移するものではなくある一定の範囲を上下しています。
例えばドル円の場合、ここ20年では約78円~約135円の範囲で推移しています。

今後はどうなるかはもちろんわかりませんが、過去のチャートを見る限りこの範囲で自動売買の設定を仕掛けると良さそうです。
そうやって細かなキャピタルゲインを積み重ねていくことで、擬似的なインカムゲインのような形になり、キャッシュフローを改善させていきます。
もちろん必ず一定の範囲を上下するわけではなく、通貨ペアによっては一方向に推移することもあります。
そのため
- どの通貨ペアを選択するのか
- どういった自動売買の設定を組むのか
を考える必要があります。
そんなFX自動売買のメリット・デメリットは主に以下となります。
- レバレッジ取引となるため、リターンが大きくなる(その分リスクも大きくなる)
- 組んだ設定で自動売買するため投資タイミングを図る必要がない
- 強制ロスカットのリスクがある
- 常に含み損を抱える
その他、FX自動売買のメリット・デメリットに関する記事もありますので、そちらも参考にしてもらえればと思います。
まとめ
本記事では、投資初心者にもおすすめされているインデックス投資の問題点である
キャッシュフローが改善されないため日々の生活が良くなっていかない
という点について深堀りしていきました。
インデックス投資は、分配金を再投資しながら複利の恩恵を受けることで、長期的な資産拡大を目指す投資法です。
そのためキャッシュフローが改善せず日々の生活が良くなっていくわけではないんですよね。
資産拡大のみが目的の方はインデックス投資のみでも問題ありませんが、キャッシュフローも欲しいよっていう方向けに
- 高配当株投資
- FX自動売買
の2つを紹介しました。
高配当株投資は、高配当となっている企業の株を購入し配当金をもらい続ける投資法です。
主なメリット・デメリットについては以下の通りです。
- もらえる配当金が計算しやすいため資金計画が立てやすい
- 配当金にかかる税金に対して優遇がある(日本株だと配当控除、米国株だと外国税額控除)
- 銘柄選定・購入タイミングが難しい
- トータルリターンではインデックス投資に負ける可能性が高い
FX自動売買は、あらかじめ決めた設定に対して自動的に売買することで利益を得る投資法です。
主なメリット・デメリットについては以下の通りです。
- レバレッジ取引となるため、リターンが大きくなる(その分リスクも大)
- 組んだ設定で自動売買するため投資タイミングを図る必要がない
- 強制ロスカットのリスクがある
- 常に含み損を抱える
各投資法のメリット・デメリットを加味しながら、自分自身がどの投資法を採用していくのかを考えることが大切です。
ちなみに私自身は
- インデックス投資
- 高配当株投資
- FX自動売買
をすべて運用していますが、各投資に対するスタンスは以下の通りです。
- インデックス投資…米国を中心に投資し、将来的な資産拡大を目指す
- 高配当株投資…日本株に投資することで為替リスクをなくす、配当控除を利用して税制優遇を受ける
- FX自動売買…株式市場だけでなく為替市場にも分散、複数の通貨ペアを運用することによってリスクを分散しレバレッジ取引によるリターンを狙う
投資の参考になれば幸いです。
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高配当株投資の場合、日本株で始めたい方はSBIネオモバイル証券、米国株で始めたい方はSBI証券
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FX自動売買はトライオートFX、またはトラリピ
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