老後2000万円問題が話題になって久しいですが、もし2000万円を作るとなったらあなたはどういった手段を取りますか?
例えば、貯金だけで達成することを考えると
- 毎年100万円を20年間(毎月約8.3万円)
- 毎月50万円を40年間(毎月約4.2万円)
の貯金が必要になってきます。
これを見てどう感じるでしょうか?
「意外といける?」と感じるでしょうか、それとも「結構ハードルが高い・・・」と感じるでしょうか?
どちらの方に対してもおすすめしたいのが投資することです。
貯金だけをしていても足し算の世界になってしまいますが、投資することによって複利の世界となっていきます。
複利の世界では、投資期間が長くなるほど資産が雪だるま式に増えていきます。
そこで本記事では、老後2000万円貯めるためにあなたの年齢によって毎月いくらずつ投資していけば良いか、楽天証券が提供している「積立かんたんシミュレーション」を元に検証していきます。
65歳時点で2000万円に到達するために毎月必要な金額は?
本記事では以下の前提条件でシミュレーションしていきます。
- 楽天証券の積立かんたんシミュレーションを利用する
- 65歳時点で2000万円に到達するために毎月必要な金額を計算する
- 手数料や税金は除く
- 期待リターンは4.5%とする(世界経済全体で4~5%ずつ成長しているとのことなので間をとりました)
65歳をゴールとしているので、「投資期間(積立期間) = 65 – 自分の年齢」という方程式が成り立ちます。
例えば25歳から始めた場合、投資期間は40年になります。(65 – 25 = 40)
その場合、積立かんたんシミュレーションの結果は以下のようになります。

毎月約1.5万円を積み立てながら40年運用することで2000万円に到達することができます。
普通に毎月1.5万円を40年貯金するだけだと約720万円ほどにしかなりませんが、運用することによって元本以上の1280万円がプラスされます。
これを各年齢ごとにシミュレーションしてみた結果が以下の表になります。
年齢 | 積立期間 | 毎月の積立金額 | 投資元本部分 | 運用収益部分 |
20歳 | 45年 | 11455円 | 618万5594円 | 1381万4406円 |
25歳 | 40年 | 14913円 | 715万8032円 | 1284万1968円 |
30歳 | 35年 | 19651円 | 825万3566円 | 1174万6434円 |
35歳 | 30年 | 26337円 | 948万1342円 | 1051万8658円 |
40歳 | 25年 | 36166円 | 1084万9949円 | 915万51円 |
45歳 | 20年 | 51530円 | 1236万7170円 | 763万2830円 |
50歳 | 15年 | 77999円 | 1403万9758円 | 596万242円 |
55歳 | 10年 | 132277円 | 1587万3218円 | 412万6782円 |
また、冒頭に紹介した貯金だけの場合と比べると以下のようになります。
積立期間 | 貯金した場合の毎月の積立金額 | 投資した場合の毎月の積立金額 |
20年 | 約8.3万円 | 約5.2万円 |
40年 | 約4.2万円 | 約1.5万円 |
毎月の積立金額の差が一目瞭然ですね。
それだけ複利の力が大きいことがわかります。
また表を見るとわかりますが、年齢が上がるにつれて毎月の積立金額が増えていきます。
このデメリットとして
- 65歳まで時間がないので、積立金額を多くしないといけない
- 積立金額のうち投資元本部分が占める割合が多いため、複利の恩恵が小さい
- 投資期間が短くなってしまうため、元本割れリスクが高い
といったことが挙げられます。
逆に投資を早く始めることができれば
- 積立金額は少なくて済む
- 積立金額のうち運用収益部分が大きくなるため、複利の恩恵を大きく受けることができる
- 投資期間が長く取れるため、元本割れリスクが低くなる
といったメリットが挙げられる。
そのため、早いうちから少額でも良いので投資を始めることをおすすめします。
少額投資について様々な意見があると思いますが、メリットについて解説した記事がありますので参考にしてみてください。
また20年~40年といった超長期の投資をする上で、株式市場の暴落に直面することは避けられません。
そうした中でも腰を据えてやっていく必要がありますので、株式市場が暴落する際に覚えておきたいこととして、以下の記事に書きましたのでぜひ参考にしてください。
まとめ:老後2000万円問題を見据えて、今からできることを始めていこう!
本記事では、老後2000万円問題を念頭に65歳時点で2000万円を作る方法として、楽天証券の積立かんたんシミュレーションを利用してみました。
シミュレーション結果は以下のようになりました。
年齢 | 積立期間 | 毎月の積立金額 | 投資元本部分 | 運用収益部分 |
20歳 | 45年 | 11455円 | 618万5594円 | 1381万4406円 |
25歳 | 40年 | 14913円 | 715万8032円 | 1284万1968円 |
30歳 | 35年 | 19651円 | 825万3566円 | 1174万6434円 |
35歳 | 30年 | 26337円 | 948万1342円 | 1051万8658円 |
40歳 | 25年 | 36166円 | 1084万9949円 | 915万51円 |
45歳 | 20年 | 51530円 | 1236万7170円 | 763万2830円 |
50歳 | 15年 | 77999円 | 1403万9758円 | 596万242円 |
55歳 | 10年 | 132277円 | 1587万3218円 | 412万6782円 |
また貯金だけの場合と比べると以下のようになりました。
積立期間 | 貯金した場合の毎月の積立金額 | 投資した場合の毎月の積立金額 |
20年 | 約8.3万円 | 約5.2万円 |
40年 | 約4.2万円 | 約1.5万円 |
このことから、投資を早く始めることで
- 積立金額は少なくて済む
- 積立金額のうち運用収益部分が大きくなるため、複利の恩恵を大きく受けることができる
- 投資期間が長く取れるため、元本割れリスクが低くなる
ということをメリットとして挙げました。
これからの時代は投資が必須になってくると思いますので、貯金一辺倒ではなく投資を始めることも選択肢に入れるのが良いと思います。
本記事を読んで投資を始めたいと思った方は、投資信託から始めることをおすすめします。
投資信託についての記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
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