本記事では2020年7月の相場について日米を中心として振り返っていきます。
今月は以下の3つのニュースについて見てみようと思います。
- 日本が不景気入りしていた
- アメリカの2020年4-6月期の実質GDPが過去最悪の結果
- 金価格が史上初の2000ドル超え
2020年6月については以下の記事を見てください。

日本が不景気入りしていた
7月30日に以下のニュースがありました。
内閣府は30日、2012年12月から始まった景気の拡大局面が18年10月をピークに終了し、後退に転じたと認定した。
景気の拡大期間は71カ月にとどまり、戦後最長だった「いざなみ景気」(02年2月~08年2月)の73カ月に届かなかった。
企業部門は好調だったが賃金は伸び悩み、家計にとって実感の乏しい好景気だった。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2020073000966&g=eco
戦後最長とも言われていましたが、結局は幻となってしまいました。
記事にもありますが、今回の場合は「実感なき景気回復」と言われていましたが、そのまま終了してしまいました。
景気については、「今この時点がどうなのか」といったような判断ができず後から振り返って判断されます。
それなので仕方がないですが、結果としては景気後退局面である2019年10月に消費税増税を行ってしまい、2020年2月から始まったコロナショックで一気に冷え込んでしまった感がありますね。
新型コロナウイルスも7月末時点で1日あたりの感染者数が1000人を超えるなど「第2波」とも呼ばれる状態になっており、再び行動の自粛が求められている状態です。
行動を自粛することで経済活動も縮小してしまうので、苦しい展開ですね・・・。
アメリカの2020年4-6月期の実質GDPが過去最悪の結果
新型コロナウイルスの影響によってアメリカ経済に与えたインパクトが大きいニュースが飛び込んできました。
アメリカのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の伸び率は、年率に換算した実質で、前の3か月に比べてマイナス32.9%となりました。
これは四半期の統計を取り始めた1947年以降、最悪の水準で、新型コロナウイルスがアメリカ経済に極めて大きな打撃を与えたことが示されました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200730/k10012542211000.html
この結果は、リーマンショック直後である2008年10-12月期の-8.4%や、これまでの過去最悪だった1958年1-3月期の-10.0%を大幅に超えるものでした。
米国雇用統計や失業率についても市場予想よりは良かったですが、それでも失業した方も多くいますし、実体経済は深刻な影響を受けているということですね。


金価格が史上初の2000ドル超え
7月31日に金価格が史上初の1トロイオンス2000ドル超えしたこともニュースになりました。
金の国際価格が初めて1トロイオンス2000ドルを突破した。
国際指標のニューヨーク金先物は中心限月の12月物が、31日に一時1トロイオンス2005ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62141470R30C20A7QM8000/
背景には
- 新型コロナウイルス感染拡大による市場の懸念
- 世界中で金融緩和していることによる通貨価値の下落
- 米中新冷戦への懸念
といった状態であり、リスク回避のため金相場へ資金が流入しているようです。
ちなみに1トロイオンスはグラムに直すと31.1035グラムになります。1円玉が1枚で1グラムなので、約31枚分の重さということになりますね。
私自身金を保有していないため、恩恵は一切受けていないですが、こういったニュースを見ると欲しくなってしまいますね(笑)
日米の市場について
日経平均株価

日経平均株価7月の終値は21710.00円と6月の終値の22288.14円から約500円ほど値を下げました。
この1ヶ月間22000円台をずっとキープしていましたが、7月最終日の31日に22000円を割ってしまい、21710円となってしまいました。
新型コロナウイルスによって、日に日に感染者が増加していき東京だけでなく他の県でも感染が拡大していき、日本の1日の感染者数が1000人超えを連続しました。
また大企業の四半期決算の数字が軒並み悪かったこともあり大きく値下がりしてしまいました。
ダウ平均株価

6月の終値は25812.88ドルでしたが、7月の終値は26428.32ドルということで回復しています。
日本は下落しておりアメリカも同じかなと思っていましたが、終わってみれば上昇していました。
アメリカでは4-6月期の実質GDPが-32.9%と統計が開始された1947年以降で史上最悪の結果となりました。
しかし、そういった不安要素がありながらも6月末と比べて上昇しているのが、米国市場のすごいところですね!
8月は夏休みシーズンということもあり、取引量が減るため難しい展開になるかもしれません。
ドル円

ドル円は107円台で7月はスタートしましたが、7月末には円高ドル安が進行して一時104.2円台となり4ヶ月半振りの水準となりました。
そこから105.8円台に急激に戻して7月は終了しています。
今回はドル安となりましたが理由としては、
- アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大が止まらないこと
- 4-6月期の実質GDPが-32.9%と史上最悪の結果だったこと
が原因と考えられています。
私の投資方針について
インデックス投資は変わらず続けています。
淡々と機械的に積み立てていくだけですね。
私の保有している投資信託の記事は以下になるので、参考にしてください。
日本の高配当株投資はSBIネオモバイル証券で投資しています。
7月は新規に購入しましたが、7月最終週の下落によって早速含み損状態になっています・・・。
SBIネオモバイル証券のメリット・デメリットについて書いた記事は以下にあります。
FX自動売買もトライオートFXで変わらず行っています。
設定についても公開していますので、参考にしてください。
まとめ
7月は一転株価や為替が下落基調です。
しかしその中でも米国市場は上昇しており、アメリカの底堅さを感じました。
8月は夏休みシーズンということもあり、基本的に株価も為替も下がりやすい傾向にありますので、もう一段の下げを覚悟する必要があります。
加えて今年は新型コロナウイルスの影響があります。
日本では1日に1000人超えの日が連続したりしており、コロナ絡みの解雇が4万人を超えたそうです。
また6月の有効求人倍率も1.11倍と5年8ヶ月ぶりの低水準となっており、本格的な不景気となっています。
新型コロナウイルスの感染状況によって上にも下にもいくような不透明な相場ですが、インデックス投資を中心に積み立てていこうと思います。
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