毎月分配型投資信託をおすすめしない2つの理由

投資
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以前「【買わなくてOK】投資信託の純資産総額TOP10を紹介します」という記事を書いてみて、毎月分配型投資信託が結構上位に来ているなと思いました。

私自身、毎月分配型投資信託は

長期的に値下がりするものに、高い手数料をかけながら税金を払って分配金を受け取る

ものだと思っており、保有しておらずおすすめもしません。

そこであらためて毎月分配型投資信託をおすすめしない理由を2つ書いていきます。

ぜひ参考にしてください。

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毎月分配型投資信託をおすすめしない理由①:基準価額が下がっていく

投資信託は基準価額というものがあり、1日に1回算出されます。

基準価額は株価のようなもので、上昇すれば利益になり下落すれば損失になります。

投資する以上、右肩上がりに成長することを期待しますよね?

ところが、毎月分配型投資信託というのは基準価額が下がっていく傾向にあります。

例として、投資信託純資産総額で第1位だった「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」の基準価額の推移を見てみましょう。

緑色の線を見てみると、設定時に10,000円だった基準価額が2020年10月16日には2,603円にまで減ってしまっています。

なぜこのようになっているのかというと、毎月分配型投資信託では特別分配金を採用しているケースが多いためです。

特別分配金とは、投資信託の純資産を切り崩して支払っている分配金のことを言います。

つまり自分が投資した元本を削って分配金を貰っていることになります(タコ足配当とも言います)。

その際に切り崩された分は基準価額に反映されるため、緑色の線を見てもわかるように結果的に基準価額が下がってしまいます。

しかしグラフを見てみると、赤色の線は基準価額が上がっていますよね?

これは投資信託から出た分配金を再投資した場合の基準価額となっていて、2020年10月16日には19,662円になっています。

それじゃあ分配金を再投資すれば良いのでは?

という声も聞こえてきそうですが、毎月分配型投資信託に投資している人は分配金が欲しくて投資していると思います。

そういったことを考えると、分配金を再投資する人は少ないのかなと思います。

また分配金には約20%の税金がかかるため、分配金を再投資するにしても複利の恩恵を受けづらい状態になります。

そもそも分配金を再投資するくらいであれば、もともと分配金を出さない投資信託へ投資して、投資信託内で分配金が再投資するものに投資するほうが良いです。

投資信託内で再投資する場合、約20%の税金がかからず税金の繰り延べができるため、複利の恩恵を最大限受けることができます

どうしても配当金投資をやりたい場合は、

  • 企業の個別株へ投資して配当金を貰う
  • ETFに投資して配当金を貰う
  • 債券に投資して配当金を貰う
  • REITに投資して配当金を貰う

など、特別分配金を採用していないものに投資するほうが良いです。

上記のようなものは企業の稼いだ利益から配当金が出るため、配当金を再投資しなくても元本が成長する可能性があります(もちろん再投資することで複利の恩恵を受けられます)。

毎月分配型投資信託をおすすめしない理由②:信託報酬が高い

信託報酬とは、投資信託を保有しているとかかる手数料のことです。

当然手数料が低いほうが良いのですが、毎月分配型投資信託は信託報酬が高い傾向にあります。

例として「【買わなくてOK】投資信託の純資産総額TOP10を紹介します」という記事で登場した、毎月分配型投資信託の信託報酬を見てみましょう。

ファンド名信託報酬(%)100万円投資したときの信託報酬(年間)
ピクテグローバルインカム株式F(毎月分配)1.8118100円
東京海上・円資産バランスファンド(毎月)0.9249240円
A・バーンスタイン・米国成長株投信D1.72717270円
フィデリティ・USハイ・イールドF1.73817380円
フィデリティ・USリート・ファンドB1.5415400円

おおむね1万円以上の水準となっています。

この信託報酬は高いのですが、高いか安いかを判断するために信託報酬が安い例を紹介したいと思います。

投資について発信しているブロガーの方の投票でランキング付けされている「Fund of the Year」というサイトがありますが、その中でも「Fund of the Year 2019」のランキングTOP5の信託報酬を紹介します。

ファンド名信託報酬(%)100万円投資したときの信託報酬(年間)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.11441144円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968968円
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.10231023円
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.10231023円
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.1541540円

こちらはおおむね1000円台の水準となっていて、毎月分配型投資信託と比較すると約10倍も異なります。

保有しているだけでかかってくるコストが、これだけ違ってくるのは結構大きいことだとわかると思います。

上記のファンドはすべてつみたてNISAで購入することができます。

つみたてNISAは長期投資を推奨しており、金融庁が厳選したファンドのみが対象となっているため、高コストのファンドは除外されています。

つみたてNISAについての紹介記事もありますのでぜひ見てみてください。

まとめ

本記事では、毎月分配型投資信託をおすすめしない理由として

  1. 基準価額が下がっていく
  2. 信託報酬が高い

の2つをあげました。

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SBIネオモバイル証券のメリット・デメリットについては下記記事を参考にしてください。

米国株で配当金投資を始めたい場合は、ETFによる投資がおすすめです。

おすすめの米国高配当ETFもありますので、ぜひ参考にしてください。

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こちらも紹介記事がありますのでぜひ見てみてください。

本記事を読んで、そもそも分配金を貰うよりも長期的な資産形成をしたほうがいいなと思った方は、つみたてNISAから始めてみるのがいいです。

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