日本は戦後高度経済成長によって世界第2位まで上り詰めましたが、平成に入りバブル経済が崩壊したことで経済成長が鈍化してしまい、「失われた20年」と言われるようになってしまいました。(もう30年ですね)
こうした中で、これからの時代は投資が必須になる理由について書いていきたいと思います。
上がらない給料
以下の図は1989年から2018年までの平均年収の推移です。

平成の間、平均年収がほとんど横ばいで推移していることがわかります。
経済成長が鈍化しているということが、平均年収の推移からも分かる結果となっています。
上がっていく税金
上がらない給料とは対象的に税金はどんどん上がっています。
最も身近なものでいえば消費税が該当します。
消費税は
- 1989年4月に3%
- 1997年4月に5%
- 2014年4月に8%
- 2019年10月に10%
と上がっています。
徐々に負担が大きくなっていることがわかります。
またダイヤモンド・オンラインの記事によると、額面年収700万円の手取り年収の推移が15年で約50万円も減っていることがわかります。
年 | 手取り年収(万円) |
2002 | 587 |
2003 | 583 |
2004 | 577 |
2005 | 575 |
2006 | 570 |
2007 | 566 |
2008 | 565 |
2009 | 565 |
2010 | 559 |
2011 | 551 |
2012 | 542 |
2013 | 541 |
2014 | 539 |
2015 | 539 |
2016 | 538 |
2017 | 538 |
2018 | 538 |
2019 | 538 |
2020 | 538 |
これはボーナスの社会保険料がアップしたり、配偶者特別控除の一部が廃止されたりしていることが原因で可処分所得が減っています。
ずっと同じ年収だとしても、税金負担によって手取りが全く異なってしまっています。
さらに少子高齢化により社会保険料が増大しているため、今後も社会基盤を維持していくとなると増税していくことが予想されます。
世界はインフレに向かっている
インフレとは物の価値が上がっていくことです。
物の価値が上がっていくということは、お金の価値は下がっていくということです。
昔より商品の価格が上がったり、価格はそのままなのに内容量は減っているという経験があると思います。
銀行にそのまま預けておくだけでは、インフレが進行した際にお金の価値はどんどん下がっていってしまいます。
そのため株式などインフレに強い資産が必要となります。
日本はずっとデフレ状態だったのであまり実感はないですが、世界全体としてはインフレが進行しています。
これからの時代は投資が必須
現在世界中のほとんどの国は資本主義を採用しています。
資本主義では労働力を買う側(資本家)と売る側(労働者)に分かれており、経済成長が見込まれる一方、経済格差が広がってしまうという弱点があります。
このことはフランスの経済学者であるトマ・ピケティによって「r > g」という不等式で表されています。
r(return on capital:資本収益率)・・・株式の配当金など資本からの収入
g(economic growth rate:経済成長率)・・・給与所得など労働からの収入
投資はお金持ちがするものという認識がありますが、ごく普通の人こそ投資がした方が良いと思っています。
ごく普通の人でも投資をすることによって少しずつお金持ちに近づいていけると信じています。
私自身はお金持ちではありませんし、まだまだ道の途中です。
しかも投資は元本が保証されているわけではないので、短期的に損することもあると思います。
それでも「r > g」となっていくのであれば、投資をすることによって少しでも「r」の方に資産を振り分けたほうが、人生100年時代といわれる将来に向けて不安が解消されていくと思います。
何から始めればいいの?っていう初心者の方であれば、まずは投資信託からおすすめします。
私自身も投資信託から始めています。
投資信託についての記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

資産といわれるものを保有して、資本主義の恩恵に預かりましょう!
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