本記事では

FX自動売買に興味あるけど、トライオートFXってどうかな?
といった方向けに、2018年からインヴァスト証券のトライオートFXを利用している私が、トライオートFXのメリット・デメリットについて解説します。
FX自動売買とは、あらかじめ決めておいた一定のルールに従って機械的にトレードする方法になります。
FX自動売買について詳しく知りたい方は以下の記事で解説しています。
また、FX自動売買をおすすめできる人についても記事を書いていますので、気になった方はどうぞ。
それでは実際に見ていきましょう!
トライオートFXのメリット
私が考えるトライオートFXのメリットは以下の3点です。
- あらかじめ用意された自動売買の設定が豊富
- 自動売買の設定を自分で細かく組むことが可能
- 取引数量によっては手数料が低い
それぞれ見ていきましょう!
トライオートFXのメリット①:あらかじめ用意された自動売買の設定が豊富
トライオートFXには自動売買セレクトというものがあります。
これはトライオートFX側であらかじめ用意された自動売買の設定であり、自分で好きな自動売買の設定を選ぶだけですぐに運用を開始することができます。
あらかじめ自動売買の設定を用意してくれていることで、初心者の方にも優しい作りになっています。
また自動売買セレクトは100種類ほど存在しているので、きっと自分にあった設定が見つかると思います!(以下の画面のように自分で選ぶ形になっています)

「100種類も多いよ~!」っていう方は、運用したい通貨ペアを決めることである程度絞り込むことができますので、気軽に見てみるのが良いです。
トライオートFXのメリット②:自動売買の設定を自分で細かく組むことが可能
自動売買セレクトは初心者の方にもとっつきやすいですが、あくまでトライオートFXが用意した設定になります。
FX自動売買に慣れてきたら自分で自動売買の設定をしてみたいという方もいると思います。
そんな方には、ビルダー機能を利用することで自分で自動売買の設定をすることができます。
以下はトライオートFXのビルダー機能になりますが、細かく設定することが可能です。

設定について理解するのが難しいところがデメリットですが、うまく活用することで自分の思った通りの設定を組むことができるかと思います。
トライオートFXのメリット③:取引数量によっては手数料が低い
トライオートFXでFX自動売買する際の手数料体系は「スプレッド+売買手数料」となっています。
スプレッドはFXをやる上では必ずかかってくる必要経費なのですが、売買手数料については自動売買をする際のコストになっています。
その売買手数料ですが、トライオートFXでは以下のように取引数量によって決まります。
1万通貨未満 | 片道20円(対外貨は0.2外貨) |
1万通貨以上10万通貨未満 | 片道10円(対外貨は0.1外貨) |
10万通貨以上50万通貨未満 | 片道5円(対外貨は0.05外貨) |
50万通貨以上 | 無料 |
このうち
- 10万通貨以上50万通貨未満
- 50万通貨以上
は全く現実的ではないため無視して構いません。
基本的には
- 0.1万通貨(1000通貨)
- 1万通貨(戦略によっては)
を想定しておけば良いです。
米ドル/円を例として考えてみます。
米ドル/円のスプレッドは0.3銭になります。
トライオートFXでFX自動売買する際の手数料体系は「スプレッド+売買手数料」なので、上記の表と合わせて考えると
- 0.1万通貨の場合・・・43円(スプレッド3円+片道20円×2)
- 1万通貨の場合・・・23円(スプレッド3円+片道10円×2)
になります。
0.1万通貨の場合だと競合サービスとトータルコストが同じくらいですが、1万通貨の場合だと競合サービスよりも手数料が有利になります。
FX自動売買は、取引数量を抑えることでリスクも抑えながら運用するため0.1万通貨が基本になります。
しかし、戦略を立ててある程度リスクを取っていくのであれば、1万通貨で取引することで手数料を抑えながら効率的に運用することができるためおすすめです。
自分の戦略に合わせた形にカスタマイズしてみてください。
トライオートFXのデメリット
反対に私が考えるトライオートFXのデメリットは以下の5点です。
- ポジションに売買手数料分が上乗せされるので見にくい
- 注文できる件数に上限がある
- 正確なリスク管理シミュレーションができない
- スワップポイントが強制的に課税対象となってしまう
- マネーフォワードの連携速度が遅い
それぞれ見てみます。
トライオートFXのデメリット①: ポジションに売買手数料分が上乗せされるので見にくい
どういうことかと言いますと、メリットのところでも書きましたが、トライオートFXでFX自動売買する際の手数料体系は「スプレッド+売買手数料」になります。
取引数量ごとの手数料は以下の表の通りです。
1万通貨未満 | 片道20円(対外貨は0.2外貨) |
1万通貨以上10万通貨未満 | 片道10円(対外貨は0.1外貨) |
10万通貨以上50万通貨未満 | 片道5円(対外貨は0.05外貨) |
50万通貨以上 | 無料 |
例えば米ドル/円で
100円で0.1万通貨を買って、101円で0.1万通貨を売る
といった自動売買を考えたときにどうなるかというと、
100円になったときに買付手数料が含まれて100.02円で買いポジションを保有し、売却手数料を含めた101.04円で買いポジションを決済する
という仕様になっています。
そのため売買手数料分ポジションがズレて保有・決済され、見にくくなってしまうのがデメリットになります。
トライオートFXのデメリット②:注文できる件数に上限がある
FX自動売買はあらかじめ想定した範囲に注文を設定しておいて、その設定の間でレンジ相場を形成していた場合に自動売買としての威力を発揮します。
しかしトライオートFXでは注文できる件数に以下の上限があります。
2018年8月4日(土)より適用。上限を越えると取引規制がかかります。
<総建玉件数>上限1,000件(両建て含む)
<有効注文件数>上限2,500件※決済注文につきましては通常どおりご発注いただけます。
※既に発注した自動売買注文につきましては、新規注文の発注時もしくは約定時に件数上限を超えていた場合は、注文が失効となり、当該自動売買注文が稼働停止となります。
https://www.invast.jp/triauto/service/summary/method.html#02
ライバルであるトラリピでは件数上限に関する仕様が無いです。(間違っていたらごめんなさい)
システムの負荷を下げるための対応だと思われますが、幅広い範囲で自動売買の設定をしたい方にはデメリットになります。
トライオートFXのデメリット③:正確なリスク管理シミュレーションができない
FXのデメリットとしてよく挙げられるのが強制ロスカットによって資金を失ってしまうことです。
そのためリスク管理として
- 取引数量を少なくしてレバレッジを抑える
- 余裕資金(証拠金)を多く入れてレバレッジを抑える
といった対応をします。
FX会社によってはリスク管理シミュレーションツールが導入されており、値を入力することによってリスク管理ができるようになっています。
しかしトライオートFXでは、そういったツールが導入されていないためリスク管理シミュレーションをすることができません。
ただし推奨証拠金という形で目安は示してくれています。
以下の画像は、トライオートFXの自動売買セレクトのひとつである「ハイブリッド米ドル/円_ユーロ/英ポンド」です。

ここでは推奨証拠金が895,419円となっています。
ただしあくまで目安なので正確なリスク管理はできていません。
最初は推奨証拠金でも十分ですが、より詳細にシミュレーションしたい方にとってはデメリットになります。
トライオートFXのデメリット④:スワップポイントが強制的に課税対象となってしまう
トライオートFXでは、以下のようにスワップポイントが強制的に課税対象になってしまいます。
為替差損益は12月31日取引終了時点までに決済により確定した損益が課税対象なります。スワップポイントは決済、未決済に関わらず課税対象となります。
https://www.invast.jp/blogs/fx-biginner/#4-3
詳細には以下の画像のようになっています。

上記のようにポジション保有中に年を越してしまうと、スワップポイントの中に課税対象のものとそうでないものが混ざってしまうため大変わかりにくいです。
個人的には、トラリピみたいに以下のようにしてほしいです。
- ポジションを保有中のスワップポイントは課税対象とならない
- スワップ振替機能でスワップポイントのみ決済できる
トライオートFXのデメリット⑤:マネーフォワードの連携速度が遅い
私は資産管理アプリにマネーフォワードを利用しています。
マネーフォワードは金融機関などと連携して自分の総資産を把握できるのですが、トライオートFXと連携しようとする際に時間がかかってしまい遅いです。
目安として、SBI証券は1分、トラリピは30秒ほどで連携が完了しますが、トライオートFXは5分ほどかかってしまうので、すぐに確認したいと思っても時間がかかってしまうのがデメリットになります。
また連携後の金額もトライオートFXの金額とズレが生じており、正確な金額にならないこともデメリットです。
まとめ
本記事では2018年からトライオートFXを利用している私が、トライオートFXのメリット・デメリットについて解説しました。
メリット・デメリットについては以下の通りです。
- あらかじめ用意された自動売買の設定が豊富
- 自動売買の設定を自分で細かく組むことが可能
- 取引数量によっては手数料が低い
- ポジションに売買手数料分が上乗せされるので見にくい
- 注文できる件数に上限がある
- 正確なリスク管理シミュレーションができない
- スワップポイントが強制的に課税対象となってしまう
- マネーフォワードの連携速度が遅い
これらの情報を踏まえ個人的にトライオートFXをおすすめしたいのは
- あらかじめ用意された自動売買で運用してみたい
- 自分で細かく自動売買の設定を組んでみたい
- 1万通貨で取引するので、そのための手数料を抑えたい
といった方です。
私もトライオートFXでは、あらかじめ用意された自動売買セレクトと自分で自動売買の設定を組み合わせて運用しています。
以下の記事で設定を公開しています。
気になった方は、ぜひトライオートFXでFX自動売買を始めてみませんか?
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