2020年7月の相場についての記事のトピックの1つとして以下の話題を取り上げました。
内閣府は30日、2012年12月から始まった景気の拡大局面が18年10月をピークに終了し、後退に転じたと認定した。
景気の拡大期間は71カ月にとどまり、戦後最長だった「いざなみ景気」(02年2月~08年2月)の73カ月に届かなかった。
企業部門は好調だったが賃金は伸び悩み、家計にとって実感の乏しい好景気だった。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2020073000966&g=eco
本記事では、このトピックを日経平均株価に当てはめてみて紹介していきたいと思います。
さらに後半では、この景気後退局面において今後どういったことをしていく必要があるのか紹介していきます。
景気拡大期と日経平均株価の推移
まずは以下のチャートをご覧ください。

こちらは2010年から2020年8月までの日経平均株価のチャートです。
赤色の枠となっている箇所は、今回紹介する景気拡大局面です。
第2次安倍政権発足と同時期に始まった景気拡大局面ですが、アベノミクス効果によって日経平均株価が上昇していっていることがわかります。
2012年12月に約10400円だった日経平均株価も、2018年10月に約24400円の天井をつけたことになります。
この間は約6年ですが、結果として2.35倍になっていました。
その後は下がったり上がったりを繰り返していましたが、2020年3月のコロナショックによって大きく下落し、2020年8月現在にはまた少し回復しているという状態です。
そしてチャート上の①、②は消費税増税のタイミングを表しています。
- ①2014年4月に消費税を5%→8%に増税
- ②2019年10月に消費税を8%→10%に増税
①は景気拡大局面に増税していますが、②に至っては景気後退局面に増税してしまっています。
景気判断は今そのときにできるわけではないのでしょうがない一面もありますが、振り返ってみると最悪のタイミングとなっていました。
5%から8%のときも反発が大きかったと思いますが、個人的には8%から10%のときの反発の方が大きいように感じました。
おそらく前回から5年半しか立っていなかったのと、2桁%台になるということへの抵抗が大きかったと思います。
それでも2015年10月、2017年4月と政府は2回に渡って延期をしており、ようやく2019年10月に上げることができたという思いが強かったでしょうね。
新型コロナウイルス感染拡大によるさらなる経済の落ち込みに対して消費税減税を求める声がありますが、それに関しても自民党の岸田政調会長は否定的です。
消費税は下げるべきではない。
10%に引き上げるだけで、どれだけの年月と努力が求められたか。
なおかつ消費税は社会保障の重要な財源となっている。
社会保障の充実が言われている時に、この基幹税を軽減することはいかがなものだろうか。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080500837&g=pol
それでは今後私達にできることは何かを紹介していきます。
今後の不確実な時代に備えて投資を始めてみよう
本ブログは投資に関するものが大半を占めていることもあり、「投資を始めてみよう」というのが回答になります。
先ほどのチャートをもう一度見てみてください。

2018年10月をピークに終了し後退に転じましたが、株価的には右肩下がりとなっていないことがわかるかと思います。
これが前回の景気拡大局面である「いざなみ景気」の時の日経平均株価だと以下のようになっています。

いざなみ景気は赤色の枠で囲まれている2002年2月から2008年2月までです。
景気拡大局面となった2008年2月以降は右肩下がりとなり、その後数年は株価が低い位置でとどまっています。
このときはリーマンショック時だったので単純に比較はできませんが、現時点ではそこまで下げていません。
世界各国で金融緩和していることによって株価が下支えされているのが要因の一つになっています。
もちろん今後不景気が本格化してくると株価も大きく下げてくることもあると思います。
ただし景気は循環している(好況→不況→好況→・・・を繰り返しながら成長している)ので、景気後退局面の現在、投資を始めることは選択肢のひとつに入ると思います。
実際2020年3月にコロナショックが起きた際、証券会社の新規口座開設数が増えました。
初めて投資しようとしている方におすすめしているのが、つみたてNISAを利用したインデックスファンドへの投資です。
参考記事もありますので、ぜひご覧ください!
今後日本では、少子高齢化による社会保障費の増大、人口減少による国力低下など不安事項が多いです。
そういった世の中で人生100年時代を貯蓄だけで生き抜くのは難しくなってきます。
投資をすることによって貯金以外の資産を持つことも考えてみましょう。
本ブログでも投資に関する情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてください。
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